COLUMN不動産売却コラム

家の査定前に知っておくべき注意点!準備と依頼のポイントを解説

2025.03.10

こんにちは!不動産売買をサポートする八城地建の酒井です。

 

「家を売りたいけど、査定はどうすれば良いの?」「準備は何をすべき?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

家の査定は、売却における最初の重要なステップです。

適切な査定を受けることで、スムーズな売却につなげられます。

 

しかし、準備すべきことや注意点を知らないまま進めてしまうと、思わぬトラブルや損をしてしまう可能性も。

 

そこで今回は、査定を依頼する前の準備をはじめ、査定時の注意点や伝えるべきことまで、査定に関する大切なポイントを解説します。

家を売却予定の方はぜひ、参考にしてくださいね。

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家の査定を依頼する前に準備も必要!

査定を依頼する前にできる限りの準備をすることで、より正確な査定額をつかむことができスムーズな売却活動にもつながります。

 

まずは、家の査定を依頼する前に準備しておくべきことについて詳しくお伝えしていきましょう。

 

住宅ローン残高の確認

査定を依頼する前にするべきこととして、重要なのは住宅ローンの残高の確認。

住宅ローンが残っている場合、売却時には残債を全額一括返済することになります。

 

銀行に問い合わせれば住宅ローン残高証明書を発行してもらえますので、現時点での残額を正確に把握しておきましょう。

ローン残高は売却価格を決める上で、非常に重要な情報となります。

 

必要書類の確認と準備

家を売却する際には、買主へ引き渡す書類が必要となります。

査定前に、次のような書類をできるだけ準備しておきましょう。

 

【戸建ての場合】

  • 土地の実測図
  • 境界確認書
  • 建物の設計図書
  • 建築確認申請書および建築確認済証
  • 検査済証

 

【マンションの場合】

  • 分譲時のパンフレット
  • 管理規約
  • 使用細則

 

これらの書類がなくても査定や売却ができないわけではありません。

ですが、不動産会社からは書類の有無を確認されますので、ない場合にはその旨を伝えましょう。

書類が揃っているほど、査定もスムーズに進みます。

 

修繕履歴の確認

特に戸建ての場合、修繕履歴の確認は重要なポイントです。

シロアリ予防や外壁塗装など定期的に行ったメンテナンスは、建物の価値を高めることにつながります。

 

買主や不動産会社に対して好印象を与えられるポイントとなりますので「いつ、どのような修繕を行ったか」について、まとめておきましょう。

修繕履歴が明確であれば家の管理状態の良さをアピールできるため、査定額アップにつながる可能性があります。

 

土地の境界と利用履歴の確認

戸建ての場合は、土地の境界線を確定することと利用履歴の確認も必要事項です。

境界が未確定の土地を売却する場合、遅くとも引き渡しまでの間に境界の確定を行う必要があるからです。

 

また、土地の過去の利用履歴については、その用途によって土壌の汚染や地中に障害物がある可能性が出てきます。

査定の際に不動産会社に聞かれることもありますので、わかる範囲で回答できるよう準備しましょう。

 

マンションの場合はマンションデベロッパーが土地を購入する時点で明確にしていますので、特に意識しなくても大丈夫です。

 

相場の調査

査定を依頼する前に、自分でも物件の売却相場を簡単に調べておくことをおすすめします。

相場を知っておくことで、不動産会社から提示された査定額が適正かどうか判断する材料になります。

 

物件の相場は、国土交通省が運営する不動産流通機構のシステム「レインズ・マーケット・インフォメーション」や国土交通省の「不動産情報ライブラリ」などから、おおよその相場が調べられます。

 

相場と比較して極端に離れた査定額を提示された場合には、注意が必要です。

一括査定サイトは便利ですが、査定基準が統一されていないため、査定金額に大きく差が出る可能性がありますので注意しましょう。

 

なお、不動産相場の調べ方については「不動産相場の調べ方を徹底解説!売るためには適正価格をつけることが重要」で詳しく解説しています。

あわせて、参考にしてみてくださいね。

 

売却時期と目標額の設定

査定前に、売却時期と目標額の希望を明確にしておきましょう。

売却時期や目標額の希望を不動産会社に伝えることによって、希望に応じた販売方法を考えてくれるからです。

 

なお、売却時期に関しては平均的な販売期間が約3~6カ月かかるといわれています。

最短でも、4カ月程度の時間がかかると考えておきましょう。

また、住宅ローンが残っている場合、少なくとも住宅ローン残額を超えた価格を目標額として設定する必要があります。

 

 

家の査定を依頼する際のポイント・注意点は?

スーツを着た男性

家の査定は無料で受けられますが、不動産会社によっては希望と大きく異なる結果になることもあります。

ここからは、家の査定を依頼する際のポイントと注意点について詳しく見ていきましょう。

 

机上査定と訪問査定の違いを理解する

不動産査定には主に2つの方式があります。

一つは「机上査定」(または「リモート査定」)と呼ばれるもので、実際に物件を見ることなく査定を行う方法です。

この方式では、依頼者が提供した情報と、不動産会社が収集できる地図情報や過去の取引データなどの公開データを組み合わせて価格を算出します。

 

物件の経過年数、広さ、立地条件などの基本情報と、周辺の類似物件の売買実績を参考に価格が決められます。

 

もう一つは「訪問査定」で、不動産会社の担当者が実際に物件を訪問し、詳細な調査を行った上で価格を決定する方法です。

 

より正確な査定額を知りたい場合は、机上査定の後に訪問査定を依頼するのが良いでしょう。

 

複数の不動産会社に依頼することの重要性

査定は複数の不動産会社に依頼することが重要です。

 

査定価格はあくまでも売却予想価格であり、その価格での売却を保証するものではありません。

この査定額が売出価格の基準となるため、実際の価値より低い査定では損失につながり、逆に高すぎれば買い手が付かないという問題が生じるでしょう。

 

査定価格が1社のみだと相場と比較する材料が少ないため、複数の査定価格を比較するのが一般的です。

実際、査定価格は不動産会社により異なることが多いです。

 

複数の査定額を比較することで、物件本来の価値を把握できます。

 

査定額の根拠を確認する

査定で失敗しないためのポイントとして、査定価格の根拠を確認することも大切です。

 

特に査定額が極端に高い場合は、不動産会社が契約を取りたいがために、売れる可能性の少ない高い価格を提示している可能性もあります。

このような不動産会社と契約してしまうと、長く売れ残ったり大幅な値下げを余儀なくされたりと、多くのデメリットの可能性があります。

 

査定結果を受け取ったら、その価格の根拠を不動産会社に確認しましょう。

明確な回答が返ってきた場合は信用できる可能性が高く、そうでない場合は売却を任せるのは避けたほうが賢明です。

 

一括査定サイトの結果は目安にとどめる

一括査定サイトを利用して複数の会社に査定を依頼するのは効率的な方法ですが、注意点もあります。

 

一括査定では、根拠のない高い査定額になることもあり、実際にこのやり取りで高めで出しても売れず、困っている売主がいるのも現状としてあります。

 

一括査定の結果は目安にとどめ、最終的には実績があり信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。

 

一括査定については「不動産の一括査定を行うメリットデメリットは?」でも詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

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査定の注意点として「伝えたほうが良いこと」もチェック!

緑豊かな公園

査定時には、不動産会社に伝えるべきことがいくつかあります。

適切な情報を伝えることで、より正確な査定額を知ることができ、スムーズな売却活動につなげられます。

 

ここからは、査定時に伝えるべきことについて詳しく確認していきましょう。

 

家の瑕疵(欠陥)は隠さず伝える

査定時には、家の欠陥や不具合=瑕疵を正直に伝えることが大切です。

雨漏り、シロアリ被害、家の傾き、設備の故障など、知っている瑕疵を隠すと、売却後にトラブルになるリスクがあります。

 

家を売却した後、売主は買主に対して、契約不適合責任を負います。

契約の内容と異なるものを売却してしまうと、売主は売却後に買主から追完請求(主に修繕費の請求)または契約解除および損害賠償などを追及されるリスクがあるのです。

 

契約不適合責任を負わないようにするには、売主が知っている欠陥については正直に告知し、売買契約書に記載して買主の了承を取ることが必要です。

 

そのため、訪問査定の段階でマイナスポイントも隠さずしっかりと伝えましょう。

 

希望条件を明確に伝える

訪問査定の際には、希望条件を明確に伝えましょう。

理想の売却価格や売却のタイミングなどの希望条件を伝えることで、希望に沿った売却価格を提示してもらえます。
 
例えば「1カ月以内に売りたい」など急いでいる場合は、多少値下げしても早く売れる戦略を立ててもらえるでしょう。

反対に時間に余裕がある場合は、希望価格で売却できる買い手を、じっくりと探してもらえます。

 

そのほかにも「高く売るためにどうすれば良いかわからない」「修繕やリフォームはしたほうが良いか」といった疑問や不安があれば、不動産会社に積極的に伝えましょう。

丁寧に答えてくれる不動産会社には、信頼して任せられます。

 

物件のアピールポイントを伝える

査定時には、家のアピールポイントも積極的に伝えましょう。

実際に住んでみないとわからない魅力や便利な点など、売主だからこそ知っている情報は、不動産会社にとっても貴重な情報です。

 

これらの情報は、査定額にプラスの影響を与えるだけでなく、実際の販売活動でも大いに役立ちます。

 

例えば、以下のようなポイントは買主に好印象を与えられるアピールポイントになります。

 

  • 開放感のある居住空間の快適さ
  • 設備機器の性能や利便性
  • 公共交通機関へのアクセスの良さ
  • 日常生活に便利な施設が徒歩圏内にあること
  • 教育環境の充実度
  • 住環境の静けさや治安の良さ

 

ぜひ、自信を持って物件の魅力や特徴を説明しましょう。

 

 

家の査定はポイントと注意点を押さえるのが売却成功の秘訣

家の査定は、売却の成功を左右する重要なステップです。

適切な準備と知識があれば、より正確な査定額を知り、信頼できる不動産会社に売却を依頼できます。

 

今回ご紹介した家の査定前の準備、査定を依頼する際のポイント・注意点、伝えるべきことをしっかり押さえて、賢く家を売却しましょう。

 

特に複数の不動産会社に査定を依頼することと、査定額の根拠を確認することは、査定での失敗を防ぐ重要なポイントです。

 

また、家の瑕疵は隠さず正直に伝え、アピールポイントもしっかり説明することで、より適正な価格での売却につながるでしょう。

 

札幌市南区、北広島市、恵庭市で相続不動産の売却を検討されている方は、八城地建までお気軽にご相談ください。

ご相談は無料で承っています。

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