不動産を売る・探すときは大手と地元の不動産会社どっちが良い?
2023.10.31
こんにちは!不動産売買をサポートする八城地建の岩瀬です。
不動産の売却や購入を考えるときに、ほとんどの方が不動産会社を探すことから始めるでしょう。
ですが、どの不動産会社を選んだら良いか、基準がわからず迷っている方も多いのではないでしょうか。
不動産会社を選ぶときに比較することが多い「大手」と地域密着型の「地元」の不動産会社。
そこで今回は、大手と地元の不動産会社の違いや、決めるときのポイントについて解説します。
不動産会社は大手か地元か、その違いや決め方は?
不動産会社で「大手」と呼ばれるのは多店舗展開型、「地元」は地域密着型と考えると分かりやすいでしょう。
どちらも行う業務は同じですが、それぞれ得意な分野と不得意な分野、有利なことや不利なことがありますので、一概にどちらが良いとは言い切れません。
それぞれの特徴を知り、自身の希望に添った条件の会社を選ぶことが重要です。
大手と地元、それぞれの特徴は?
まずは、大手と地元の不動産会社、それぞれの特徴を大まかに把握しておきましょう。
明確な定義があるわけではありませんが、一般的には次のような特徴があります。
大手不動産会社の特徴
- アクセスが良い店舗が多い
- 多くのスタッフがいて、接客レベルが統一されている
- 役割やエリアごとに担当者がいる場合も多く、話の進み方が早い
- 資金力があるので広告宣伝力が高い
- 顧客数が多い
- 独自のサポートが充実している
- 窓口の他に専門部署がある場合も多く、あらゆる物件に対応しやすい
地元(地域密着型)不動産会社の特徴
- 少ない人数のスタッフで営業している
- 人数が限られている分、コミュニケーションを密に取りやすい
- 自社物件が多い
- 物件の近隣の情報や地元ならではの需要などに詳しい
- 地域に密着した掘り出し物件を持っていることがある
- 地元に独自のネットワークがあることが多い
売る側と探す側、それぞれの立場から見たメリット・デメリットは?
大手と地元の不動産会社の特徴は、不動産の売主にとってメリットとなる内容でも、買主にとってはデメリットになる場合もあります。
先ほどご紹介した特徴も踏まえ、それぞれのメリット・デメリットもお伝えします。
大手不動産会社のメリット・デメリット
大手の不動産会社は、駅前など交通アクセスの良い場所に店舗がある場合が多いので、売却・購入の相談で通いやすい点はメリットでしょう。
そして広告宣伝力が高いので、多くの方の目に触れる機会がある分、良い条件が揃って入ればスムーズに売れやすいと考えられます。
購入をしたい場合も、抱えている物件数が多いので、希望の条件に合った物件をたくさん紹介してもらえるでしょう。
また、大手では専門部署を別で設けている場合もあるので、事業のために土地や建物の売却・購入を検討している、古い物件を購入してリフォームしたいなど、目的が絞られている場合、相談しやすいメリットもあります。
ただし地域を専門としておらず、広範囲なエリアにおいて売買仲介を行うため、地域の細かな情報力は劣るとといえます。
売却を依頼する場合も、広範囲な情報を広告するため、買い手を集めるという点では、エリアの統一性がないともいえます。
そのため、販売期間が長期化する場合があることはデメリットです。
また、大手不動産会社とはいえ、実際に担当となる人は、ベテランの方も入れば、まだまだ経験の浅い方もいます。
どのような担当者に当たるかはわかりませんので、その点は少々気になるかもしれません。
地元(地域密着型)不動産会社のメリット・デメリット
郊外にあったり、大手不動産会社の店舗が無い市街地で物件を売却するときには、地元の状況に詳しい不動産会社のほうが有利になる可能性があります。
古くからの地主や家主と親交があったり、独自の人脈を持っているケースがあり、価格や条件面で交渉しやすい・大手では取り扱わない難しい物件も、独自のネットワークで売却できるなどのメリットを得られることもあるでしょう。
また、地域を専門としているため、その地域の相場をよく知っており、売却をする場合には適正価格での査定ができます。
買い手にとっても、その地域に特化した物件情報を得ることができるでしょう。
店舗も物件からの距離が近いため、すぐに物件内覧ができるなどのメリットもあります。
対応しているエリアが専門性が高くなるため、その地域で売る場合にはメリットとなりますが、遠方のエリアにある物件を売る場合には、販売期間が長期化する可能性があることはデメリットかもしれません。
ただし担当者とコミュニケーションを密に取りやすく、売るのに厳しい条件があっても相談しやすかったり、地域ならではの情報を教えてもらえることで売りやすくなったり、親身に物件を探してもらいやすいというメリットはあります。
不動産業界全体の共有情報に載せていない、掘り出し物件が見つかることもあるかもしれません。
不動産会社の選び方のポイントも押さえておこう!
不動産会社を選ぶときには、物件との相性を見極めることが重要といえます。
そこで疑問になるのは「自分に合っているのは大手と地元のどちらの不動産会社だろう?」ということではないでしょうか。
ここからは、大手と地元それぞれにおすすめしたい人・物件のタイプや、不動産の売却・購入を考えるすべての人に共通する、不動産会社の選び方のポイントをお伝えします。
大手不動産会社はこんな人・物件におすすめ!
大手不動産会社をおすすめしたい人、物件のタイプは主に次のようなものです。
- ネームバリューのある会社が安心だと感じている
- 売却物件が市街地の中心部など、人気の高い立地や条件にある
- 購入する地域が決まっていない
- たくさんの物件の中から選んで購入したい
- 大手不動産会社の中に利用したいサービスがある
大手不動産会社には、全国的に宣伝・広告を行う力があることが多く、早く広く物件を認知させることが可能です。
そのため、取引スピードを重視したり、全国のできるだけ多くの物件情報から選びたい方におすすめといえます。
地元(地域未着型)不動産会社はこんな人におすすめ!
一方、地元の不動産会社は、次のような人におすすめです。
- 売却予定物件が郊外などにある、または大手不動産会社の店舗がない地域にある
- できるだけ早く売りたい
- 売却することを周りの人に知られたくない
- 物件購入予定の地域が決まっている
- 物件購入予定の地域の情報を詳しく知りたい
地元の不動産会社の強みは、地域の情報をよく知っている点です。
そのため、売却物件の条件が厳しくても、周辺の状況を交えて、買主にアピールできる可能性があります。
また、その地域で不動産購入をする買い手も集まる店舗であれば、早期成約になる可能性が高まります。
購入する側にとっても、購入前に地域の情報や慣習などを知ることができますし、売却物件の新着情報を得やすいという点でメリットが大きいでしょう。
【失敗しない】不動産会社の選び方のポイント
大手と地元のどちらを選ぶかの基準は物件との相性にありますが、それ以前に、不動産会社と契約する前に失敗しないために知っておくべきポイントがあります。
- 訪問査定で物件の価値を知る
- 営業担当者との相性で選ぶ
- 物件と同じ市町村内に店舗がある会社を選ぶ
売却をしたい場合は、大手にするか地元にするかと決めてしまう前に、まずは訪問査定を依頼して物件の価値を知ることが重要です。
机上査定の場合は、担当者と直接会うことがないため、判断することが難しくなります。
売却の場合は、査定価格も重要ですが、それ以上にどんな人に売ってもらうかは、とても重要視すべき点といえます。
その際に、なぜこの物件がこの査定額になるのか、どのように広告を出して、どのようなスケジュールで売却を進めていくかなど、詳しく教えてくれる不動産会社・担当者は信用できます。
立地や条件から考えて、自分では低いと見積もっていた売却金額が、想像しているよりも高くなることもあるので、訪問査定は大事です。
机上査定や訪問査定については、以下のコラムでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
簡易査定(机上査定)・訪問査定の違いは?使い分けや注意点も解説
不動産査定はどんな方法で行う?価格の決まり方や流れ、注意点も確認!
さらに売却予定物件と同じ市町村内に店舗があることも重要です。
その理由は、営業所から物件が遠い場合、不動産会社が詳しい情報を把握しきれていない可能性も高くなるからです。
不動産会社選びは大手か地元かという点だけでなく相性も見極めて
不動産の売買を検討するときに、不動産会社選びで大手か、地元の地域密着型かで悩む方も多いでしょう。
大手不動産会社は資金力を基に、広告や宣伝の力を使って、全国に店舗を展開しています。
取引の地域が広範囲でできることが強みですが、地域特性には強くない傾向があります。
地元の不動産会社は、大手より広範囲においては物件数が少なくなりますが、物件そのものの詳細や周辺の地域情報に強く、独自のネットワークがあることが多いのが特徴です。
不動産の売却や購入を検討するときは、不動産会社と契約する前に、必ず訪問査定を依頼し売買を予定する物件の価値を把握しましょう。
また、不動産取引は営業担当者と話す機会も多いので、担当者とストレスなくコミュニケーションが取れることも大切です。
「大手」「地元」という枠にとらわれすぎず、自分と物件の条件にあった不動産会社を見つけてくださいね。
札幌市南区、北広島、恵庭で不動産の売却や購入を検討している方は、ぜひ八城地建にご相談ください。
ご相談は無料で承っています。