空き家の買取について悩む方へ徹底解説!スムーズに進めるコツも
2025.03.01
こんにちは!不動産売買をサポートする八城地建の宮下です。
相続や転居などで空き家を所有することになった場合、空き家への対応について不安を
感じる方も多いのではないでしょうか。
「できるだけ早く売却したいけれど、古い家は売れるのだろうか」
「なかなか売れないので買取も検討したいけど、デメリットはないか不安」など、このような疑問を持つ方もいるかもしれません。
空き家は放置すればするほど建物の劣化が進み、さらに売却が難しくなってしまうため、早めに不安を解決して、売却の方向性を決めることが大事です。
今回は、空き家の買取について詳しく解説します。
空き家の定義から、買取の特徴やメリット・デメリット、スムーズに進めるコツまで詳しく説明しますので、空き家の売却にお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。
空き家の定義とは?買取などで早めに売却したほうが良い理由
空き家とは、一言でいうと「居住していない状態のまま放置されている建物」のことです。
厳密には、令和5年12月に改正、施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」で次のように定義されています。
「建築物又はこれに附属する工作物であって居住その他の使用がなされていないことが常態であるもの及びその敷地(立木その他の土地に定着するものを含む。)をいう。」
空き家は早めに売却したほうがリスクが少なく、売れる可能性も高まります。
その理由として、まずは空き家を放置することでのリスクが挙げられます。
建物の劣化によって倒壊のリスクが高まり、近隣へ損害を与える可能性が出てくるほか、防犯性や防災性の低下、不法投棄の誘発、景観の悪化など、さまざまな問題を引き起こす原因にもなりかねません。
管理が行き届かず、こういった危険性が高まっている空き家は、行政から「特定空家」や「管理不全空家」に指定される可能性もあります。
指定されてしまうと税制上の優遇措置を受けられなくなる場合もあるので、住む予定がない場合は、できるだけ早めの売却を進めるのがおすすめです。
空き家の放置がもたらすリスクについて、より詳しい情報は「空き家にすると劣化スピードが早い!その原因や対策も解説」をご覧ください。
また、空き家対策に関する法律について「空家等対策特別措置法とは?改正になった部分も解説!」でも詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
空き家の買取とは?その方法や仲介との違いを解説!
空き家の売却方法には、主に「買取」と「仲介」の2つがあります。
買取は、不動産会社が直接空き家を買い取る方法です。
不動産会社は買い取った空き家を、リノベーションして再販したり、更地にして活用したりします。
一方、仲介は不動産会社が売主と買主の間に入って売買する方法です。
不動産は仲介で売却するケースが一般的です。
しかし、空き家の場合は、築年数が長く買主が見つかりにくいケースもあるため、買取を選択する方も多くいます。
例えば仲介だと売却までの平均期間は3カ月以上になりますが、買取であれば1週間から1カ月程度と短い期間で売却が可能です。
また、仲介手数料もかかりません。
売却価格は市場価格の6〜8割程度と低くなりますが、時間や手間をとられることなく売却が可能です。
一方で、建物の状態が良かったり、立地条件が良かったりする場合は仲介で売却するほうが良いこともあります。
買主が見つかりやすい物件の場合は、仲介のほうが売却によって手元に残るお金が多くなるからです。
次で買取に特化したメリット・デメリットをお伝えしますので、検討してみてくださいね!
空き家を買取依頼するメリットをさらに詳しく!
売却したい空き家が築年数の長い、古い空き家である場合は「買取」で売却することを検討してみても良いでしょう。
ここからは、空き家を「買取」で売却する場合の具体的なメリットを、さらに詳しくご紹介します。
①スピーディな売却が可能
通常、不動産を売却する際は買主を探し、契約締結までの手続きに時間がかかりますが、買取の場合、売主と買主が直接取引を行うため、余計な時間をかけずにスムーズに取引を進めることができます。
先ほどもお伝えしましたが、一般的に1カ月程度、最短で1週間程度での売却も可能です。
そのため、急な資金が必要な場合でも、すぐに現金化できるのが大きなメリットです。
また、買取の場合、通常の販売活動では発生することがある内覧の対応や交渉の時間も省略できるため、さらに手間を減らすことができます。
②現状のままで売却できる
不動産を売却する場合、物件の価値を上げるために清掃や修繕、さらには不要なものを処分することが必要な場合があります。
しかし、買取の場合はそのままの状態で売却できるケースが多いため、負担を軽減できます。
修繕費用や残置物の撤去にかかる費用も節約可能です。
また、物件が古く傷んでいても、あるいは多少の汚れがあっても、買取では特に問題にならない場合が多く、「そのままの状態」で手間をかけずに売却を進めることができます。
③契約不適合責任が免責されやすい
契約不適合責任とは、不動産取引において、物件に記載されていない不具合が後から見つかった場合に、売主がその修繕費用や対応責任を負うことを指します。
例えば設備の故障など、取引後に発覚した不具合に対して売主が負担しなければならない可能性があります。
買取の場合では、不動産会社がリフォームを前提として物件の不具合を理解した上で購入するため、売主の契約不適合責任は免責という契約になることが一般的です。
そのため、安心して売却ができるでしょう。
メリットをお伝えしましたが、仲介よりも売却価格が下がることや、空き家の買取に強い不動産会社を見つける必要があることは考慮点です。
次の買取をスムーズに進めるポイントの中で、依頼先の選び方もお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね!
空き家の買取の流れは?スムーズに進めるポイントも
買取での空き家の売却は次のような流れで進めるのが一般的です。
進め方とともに、買取を依頼する不動産会社の選び方など、ポイントも一緒にお伝えしていきます。
1.準備と確認
まずは以下の点を確認・準備しましょう。
- 所有者や権利関係の確認
- 必要書類の準備(登記簿謄本、固定資産税評価証明書など)
- 簡易査定などで相場を把握
売却を決めた時点で必要書類の準備を始めるのがおすすめです。
売却に必要な書類は多く、売却したい物件と離れた場所に住んでいる場合は、書類を取り寄せるのに時間がかかる場合もあります。
2.買取業者の選定
準備ができたら買取してもらう不動産会社を選定します。
信頼できる買取業者を選ぶために、以下のポイントに注意しましょう。
- 空き家の買取実績が豊富かどうか
- 査定価格の根拠を明確にできるか
- 対応が丁寧で信頼できるか
- 地域の相場に詳しいかどうか
不動産会社には得意分野・不得意分野があり、全ての物件を同じように扱えるわけではありません。
大手よりも地元の不動産会社のほうが地域の情報に詳しい場合もあるので、会社規模だけではない見極めが重要です。
3.売却活動
実際の売却活動は以下の手順で進めます。
- 複数の業者に査定を依頼
- 買取価格の確認・条件交渉
- 売買契約の締結
- 決済・引き渡し
最初に複数の業者に机上査定を依頼し、査定額を見比べることで市場の相場感がつかめます。
また、査定金額の根拠を提示してもらうことで、信頼できる不動産会社を選びやすくなります。
なお、古い家の売却方法について「古い家を売る方法をご紹介!高く売るためのポイントや注意点も」も参考になるので、ぜひご覧ください。
空き家を早く売却したければ買取の検討を
空き家の買取は、仲介と比べてスピーディな売却が可能です。
また、そのままの建物の状態で売却できる可能性が高いので、売却時の手間も軽減できます。
ただし、売却価格は市場価格の6〜8割程度となること、空き家の買取に強い不動産会社を探す必要があることは考慮点です。
急いで売却する必要がない場合や、物件の条件が良い場合は仲介での売却を検討するのが良いでしょう。
一方、築年数の長い物件や買主が見つかりにくい条件の空き家の売却は、買取がおすすめです。
買取での売却を検討される場合は、信頼できる業者を選ぶことが重要なポイントとなるでしょう。
札幌市南区、北広島市、恵庭市で相続不動産の売却を検討されている方は、八城地建までお気軽にご相談ください。
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