COLUMN不動産売却コラム

不動産査定前の準備が大切!後悔しない売却のために必要なことは?

2025.04.23

こんにちは!不動産売買をサポートする八城地建の酒井です。

 

不動産を売却しようと思ったとき、まず行うのが不動産会社への査定依頼です。

 

しかし、「査定前に何を準備すれば良い?」「どんなことに気をつければ良い?」など、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

実は、査定前の準備次第で、その後の売却活動がスムーズに進むかどうかが大きく変わってきます。

 

今回は、不動産査定前に行っておくべき準備や確認事項について詳しくご説明します。

後悔のない不動産売却のために、ぜひ参考にしてくださいね。

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不動産売却における査定の重要性

「査定」とは、不動産会社が物件の状態や立地条件、周辺環境などを総合的に判断して、市場での適正な売却価格を算出する作業です。

 

不動産を売却する際に行う査定は、売却成功の鍵を握る極めて重要なプロセスといえます。

なぜなら、査定を通じて「どのくらいの価格で売り出せば買い手が見つかるか」を専門家の目線で判断し、適正な売却価格を設定できるからです。

 

もし、査定が不十分で市場価格から大きく外れた価格を設定してしまうと、以下のようなリスクが発生します。

  • 価格が高すぎる場合: 売れ残りが発生し、結果的に値下げ交渉が頻発する
  • 価格が安すぎる場合: 実際の価値よりも安く売れて損失を被る

 

こうしたリスクを避け、スムーズに売却を進めるためには、正確な査定が欠かせません。

 

不動産価格の決め方については「不動産価格の決め方とは?適正価格を設定する流れやコツを紹介」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。

 

査定には机上査定と訪問査定がある

査定には主に「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。

 

机上査定

物件の住所や面積、築年数などの基本情報をもとに行われる簡易的な査定です。

実際に物件を見ることなく行われるため、スピーディに結果を得られる一方で、細かな状態までは反映されないという特徴があります。

 

訪問査定

不動産会社の担当者が実際に物件を訪問し、詳細な状態を確認した上で行う査定です。

建物の状態や内装の具合、周辺環境などをしっかりと見た上で査定額を算出するため、より正確な査定結果が得られます。

 

机上査定はあくまで概算価格であり、そのまま売却活動を進めると、実際の売却価格とかけ離れるリスクがあります。

 

おおよその価格を知りたい場合や、初期判断として机上査定を利用し、売却を具体的に進める際には訪問査定で詳細な確認を行うことがおすすめです。

 

査定依頼は複数社へ

不動産の査定は、最初から1社に絞るのではなく、信頼できる不動産会社を数社選んで査定依頼をすることをおすすめします。

 

なぜなら、不動産会社によって得意とする物件タイプや地域が異なり、査定額にも差が出ることがあるからです。

複数の査定結果を比較することで、より市場実態に近い適正価格を把握できます。

 

 

不動産の査定は準備も肝心!査定前に知っておきたい知識

不動産査定をスムーズに進めるためには、事前の準備が欠かせません。

正確な情報を伝えることで、より適切な査定額を算出してもらえるからです。

 

査定前に確認・整理しておくこと

住宅ローンが残っている場合、売却時には残債を全額一括返済することになるため、査定を依頼する前に、まずは住宅ローンの残高を確認しましょう。
銀行に問い合わせることで住宅ローン残高証明書を発行してもらえます。

 

また、査定前に物件に関する正確な情報を整理しておくことも大切です。

特に所有権の状況や、過去の修繕履歴、近隣とのトラブルなどは正直に伝えるようにしましょう。

なぜなら、これらの情報を隠したまま売却を進めると、後々トラブルになる可能性があるからです。

 

例えば、雨漏りや設備の不具合などを隠していた場合、売却後に買主から損害賠償を請求されるリスクもあります。

 

査定時には、物件の良い面だけでなく気になる点も正直に伝え、プロの意見をもらうことが大切です。

 

そのほか、戸建ての場合は、土地の境界線を確定することと利用履歴の確認も重要です。

 

査定時の注意点については「家の査定前に知っておくべき注意点!準備と依頼のポイントを解説」でも詳しく解説していますので、ぜひご参照くださいね。

 

机上査定と訪問査定で準備するもの

机上査定を依頼する際には、以下のような情報を準備しておくと良いでしょう。

 

【机上査定に用意しておくと良い情報】

  • 物件の所在地(住所)
  • 物件の種類(マンション、一戸建て、土地など)
  • 面積(専有面積や土地面積)
  • 築年数
  • 間取り
  • 最寄り駅からの距離
  • 階数や所在階(マンションの場合)
  • 土地の権利形態(所有権・借地権など)
  • 駐車場の有無(マンションの場合)

 

これらの基本情報があれば、ある程度の査定は可能になります。

さらに詳しい査定結果を得たい場合は、登記簿謄本や物件の図面なども用意しておくと良いでしょう。

 

なお、訪問査定では、上記の基本情報に加えて、以下のような書類を準備しておくことをおすすめします。

 

【訪問査定に用意しておくと良い書類】

  • 登記済権利証または登記識別情報通知
  • 固定資産税納税通知書
  • 購入時の売買契約書や重要事項説明書
  • リフォームの見積書や契約書
  • 土地の実測図
  • 境界確認書
  • 検査済証
  • 建築確認済証
  • 住宅ローン残高証明書
  • 管理規約・修繕計画書・分譲時のパンフレット(マンションの場合)

 

これらの書類があることで、物件の詳細情報や権利関係、維持管理状況などがより明確になり、正確な査定額の算出につながります。

 

住宅ローン残高証明書は、売却額でローンが完済できるかを確認するために役立ちます。

 

訪問査定時に伝えるべきこと

訪問査定の際には、以下のような情報を積極的に伝えると良いでしょう。

  • リフォームの履歴(いつ、どの部分をリフォームしたか)
  • 定期的なメンテナンスの状況
  • 付帯設備の状態や特徴
  • 周辺環境の良さ(買い物の便利さ、治安の良さなど)
  • 実際に住んでみて感じた良い点

 

特に修繕履歴や定期メンテナンスの状況は、建物の状態を判断する重要な情報となります。

適切に管理されている物件は評価が高くなる傾向があるためです。

 

訪問査定の依頼先の見極め方

訪問査定を依頼する不動産会社は特に重要です。
不動産会社を選ぶ際には、以下のようなポイントをチェックすると良いでしょう。

  • 物件所在地域での売買実績があるか
  • 担当者の対応が丁寧で誠実か
  • 査定額の根拠をきちんと説明してくれるか
  • 売却までのプランを具体的に提案してくれるか

 

これらの点を確認することで、その会社が地域に精通しているか、信頼できる担当者がいるかどうかを見極めやすくなります。

 

特に査定額については、相場に比べて極端に高すぎる場合、契約を取りたいがために実現性の低い価格を提示している可能性もあるため注意が必要です。
査定額の根拠を十分に説明してくれるかどうかも、信頼性を測る大きな判断材料になります。

また、査定依頼時の電話やメールでのやり取り、訪問時の態度や時間の正確さ、物件調査の丁寧さなどもチェックしておきたいポイントです。

 

誠実で的確な対応をしてくれるかどうかは、売却を進める過程でも大きな差となって表れます。

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不動産会社の査定はどこを見る?訪問査定前の家の準備

家の模型

訪問査定では、不動産会社の担当者はどのようなポイントをチェックするのでしょうか。

事前に理解しておくことで、効果的な準備ができます。

 

①建物の外観

外観は物件の第一印象を決める重要な要素で、特に以下のような点がチェックされます。

  • 外壁のひび割れや汚れ
  • 屋根の状態
  • 雨どいや排水設備の状態
  • バルコニーやベランダの状態

 

外壁に大きなひび割れがあったり、屋根の一部が損傷していたりすると、修繕費用がかかるため査定額に影響します。

定期的なメンテナンスを行なっている場合は、その記録を見せるとプラス評価になる場合もあります。

 

②内装の状態

内装については、以下のようなポイントが重視されます。

  • 壁や天井のシミやひび割れ
  • 床の傷や劣化
  • 建具(ドアや窓)の動作状態
  • 畳やカーペットの状態

 

特に水回りのシミや壁のひび割れは、雨漏りや構造的な問題を疑われる可能性があるため、事前に修繕しておくか、状況を正確に説明できるようにしておくと良いでしょう。

 

③設備の管理状況

下記のような設備の状態も重要なチェックポイントです。

  • キッチンの機能性と清潔さ
  • 浴室・トイレの状態
  • 給湯器やエアコンの動作状況
  • 収納スペースの使い勝手

 

特に水回りの設備は老朽化が進みやすいため、定期的なメンテナンスや交換の履歴があれば、査定時に伝えると良いでしょう。

 

査定で高く評価されやすいポイント

査定で高く評価されやすいポイントとして、「修繕履歴やリフォーム実績」が挙げられます。

 

特に以下のようなリフォームは評価されやすいです。

  • 水回りのリフォーム(キッチン、浴室、トイレなど)
  • 外壁の塗り替えや防水工事
  • 設備の更新(給湯器など)
  • 断熱性や気密性を高めるリフォーム

 

修繕履歴やリフォーム実績を示す書類や写真があれば、査定時に提示すると良いでしょう。

 

ただし、リフォームを実施しても、その費用が査定額に直接反映されるわけではないため、査定前に高額なリフォームをするかは慎重に判断する必要があります。

 

なお、清掃状態が査定額に直接影響するわけではありませんが、掃除が行き届いていると、「この物件はきちんと管理されてきた」という印象を与えることができ、第一印象が良くなりますよ。

 

 

不動産査定の準備をしっかり行い、売却成功を目指そう

不動産の査定は売却価格を決定する重要なステップです。

査定をスムーズに進めるためには、事前準備が欠かせません。

 

まずは複数の不動産会社に査定を依頼し、根拠のある適正価格を把握しましょう。

査定方法には机上査定と訪問査定があり、両方を上手に活用することが大切です。

 

訪問査定前には、必要書類の準備に加え、建物の状態を良く見せるための整理整頓を行いましょう。

修繕履歴やリフォーム実績は高評価につながるため、しっかり伝えることがポイントです。

 

一方で、査定前に高額なリフォームは不要です。

信頼できる不動産会社を見極め、正確な情報提供と適切な準備で、後悔のない不動産売却を実現しましょう。

 

札幌市南区、北広島市、恵庭市で不動産の売却を検討している方は八城地建まで、お気軽にご相談ください。

ご相談は無料で承っています。

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