COLUMN不動産売却コラム

インスペクションとは?メリットや利用する流れ、費用まで詳しく!

2022.04.21

こんにちは!不動産売買をサポートする八城地建の岩瀬です。

 

中古住宅の売却や購入を検討する際、「インスペクション」というワードを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

インスペクションは家の状態を検査し、安心して中古住宅の売買をするために大切な役割を担っているものです。

 

そこで今回は、このインスペクションについて詳しく解説!

メリットもご紹介しながら、実際にインスペクションを依頼する流れや費用をお伝えします。

 

中古の物件や建物の売買を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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インスペクションとは?利用するメリットもチェック!

「インスペクション」を和訳すると「調査」「点検」「検査」。

不動産業界におけるインスペクションとは、中古住宅の売買において、契約前に行う不動産調査のことです。

 

インスペクションは民間の資格を取得した人や建築士などが行い、ホームインスペクターと呼ばれます。

不動産の売買を行う前にホームインスペクターが家の状態を検査し、劣化していたり欠陥があったりした場合は報告します。

 

また、修理に必要な期間や費用などのアドバイスも行われます。

 

インスペクションを利用するメリットは?

インスペクションを依頼するのは住宅の売主または買主のどちらかになります。

今回は、売主がインスペクションを行う場合を想定してみます。

 

売主がインスペクションを行うメリットとしては、住宅の状態を検査することで査定価格に反映させ、精度の高い価格で売出せるため、成約率が高くなることが挙げられます。

 

そして売却前に家の状態をチェックしておくことにより、その検査結果を買主へ説明をした上で売買契約を締結することができます。

これにより、売却した後の買主からのクレームを無くすことにつながるのです。

 

つまりプロの調査によって適正価格が提示されれば買主が見つかりやすくなりますし、物件の状態をきちんと説明できれば売却後のトラブルも避けることができるという点が、インスペクションを行うメリットと言えます。

 

買主にとっても、他の物件との比較検討の際に、インスペクションによる「建物検査のカルテ」があることは、購入時の安心材料になります。

 

また、万が一購入物件に不具合があった場合の保証として「瑕疵保険」というものがあります。

ホームインスペクションを実施し、物件が瑕疵保険の検査に適合することが証明できれば、買主は瑕疵保険に加入することが可能になります。

瑕疵保険の加入を検討している買主にとっては、ホームインスペクションがプラスに働く可能性も大きいでしょう。

 

買主の購入の後押しができるという点も、インスペクションのメリットと言えますね。

 

八城地建でも、インスペクションの斡旋をご提案しています。

 

法改正でインスペクションの説明が義務化に

昨今、中古物件の売買において、売主と買主がお互いに安心して売買を行うためにインスペクションの重要性が高まっています。

 

2018年4月に「宅地建物取引業法」が改正されたことにより、インスペクションの説明及び斡旋が義務化されました(※インスペクションの実施そのものは義務化されてはいません)。

インスペクションを行った場合は、仲介業者である不動産会社は売主と買主の双方にインスペクションの結果を説明をしなければいけません。

 

インスペクションの実施自体を義務化するものではないですが、説明によって認知が進むため、利用する人が徐々に増えてきています。

 

また、「人によって調査にばらつきやズレが出てしまうのでは?」という不安を払拭するために、国土交通省は「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を定めています。

これにより、どの業者がインスペクションを行っても適切に調査結果が出せるようになっています。

 

 

インスペクションの流れも知っておこう

では、具体的にインスペクションはどのようにして行われるのでしょうか。

インスペクションは買主が行うこともできますが、今回は売主側が売却前に行った場合を想定し、売主側が依頼するケースの流れをご紹介します。

 

インスペクションの大まかな流れは下記のとおりです。

  1. 売却を依頼する不動産仲介業者に斡旋してもらう
  2. 業者を決定し、依頼する(インスペクション費用は先払いが一般的とされます)
  3. 必要書類を準備や住宅の調査範囲部分の整理(床下や天井裏点検口など)
  4. インスペクションの実施
  5. 報告書を受け取る
  6. 疑問点を解消し、指摘事項があればリフォームするかどうかを検討

 

インスペクションを行うタイミングは、売却活動を行ってくれる不動産業者と媒介契約を結んだ後がベストです。

 

媒介契約を締結する段階で不動産会社からインスペクションについての説明がありますが、インスペクションを行う企業を紹介してもらえることもあります。

 

検査は専門家立ち合いのもと、早くて1〜2時間、部屋数や調査する範囲が広い場合には4〜5時間ほどかけて行われます。

 

検査項目は業者によって異なりますが、構造耐力上主要な部分(基礎部分、壁、床、柱など)と雨水の侵入を防止する部分(屋根、壁、開口部など)は基本的に調査対象と考えて良いでしょう。

 

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インスペクションの費用目安は?

インスペクションにかかる費用は業者によってさまざまですが、5万円程度からと考えておきましょう。

建物の面積によっても多少異なってきます。

 

多くの場合は基本料金とオプション料金に分けられており、基本料金内ではどの住宅にも共通する部分(床下、屋根裏、壁など)を目視で確認する作業となります。

基本料金内でどの項目を調査してくれるかは、事前に業者に確認するようにしましょう。

 

基本料金とは別に、詳細部分への立ち入り調査や、機械を使った検査などを行う場合には別途オプションという形で用意されていることも多いです。

 

 

インスペクションを利用するなら、業者探しが重要!

不動産会社やリフォーム会社、インスペクションの専門業者など、さまざまな会社がインスペクションを行っています。

 

良い業者を見つけるために、下記のポイントに注意しましょう。

  • 検査する物件と似た種類の建物の実績があるかどうか
  • 専門用語を使いすぎず、わかりやすく説明・対応してくれるかどうか

 

ひとことに「中古物件」といっても、マンションか戸建住宅かにより家の構造は大きく異なるため、インスペクションにおいても必要な知識や技術が異なります。

売却する予定の物件と似たものが実績としてあるかを確認しておくのがおすすめです。

 

また、インスペクションを行う目的は、「売主や買主が物件の状態をきちんと把握し、透明性の高い売買をすること」です。

不動産の知識がない一般人にもわかりやすく説明してくれるかどうかもチェックしましょう。

 

 

インスペクションのメリットを理解して中古住宅の売買をスムーズに

中古物件とはいえ、不動産の売買はかなり大きな額となり、不安を抱えている方も多くいるでしょう。

 

中古住宅の売却をする際には「インスペクション」を実施することをおすすめします。

 

インスペクションとは、中古住宅の売買契約の前に行う不動産調査のこと。

適正価格で売却するため、そして売却後の買主とのトラブルも避けることにつながります。

 

インスペクションには費用がかかってしまいますが、買主に安心して買ってもらうことにもつながり、結果的にメリットのほうが大きくなる場合がほとんどです。

 

また、インスペクションはさまざまな業者が行っていますが、スムーズに損のない契約を結ぶためにも業者選びは大切です。

しっかりと業者を検討してから選定しましょう。

 

インスペクションをはじめ、不動産の売買や契約に不安があるという方は、多くの知見を持ったプロに相談することをおすすめします。

 

八城地建では、札幌市南区・北広島・恵庭の不動産売却の際の手続きをサポートしています。

該当する地域での不動産に関するお悩みをお持ちの際は、ぜひ一度ご相談ください!

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