#39 売買した土地に地中埋設物が発見された事例(札幌市)
2022.12.22
お客様の背景
▶ 売買の別……… 売却
▶ 年代…………… 60代
▶ ご職業………… 年金
▶ お住まい……… 札幌市清田区
▶ ご相談の地域… 札幌市南区
▶ ご売却の理由… 資産処分
ご相談内容
月極駐車場にしていた札幌市南区にある土地を売却したいとご相談を頂きました。元々はご実家があり、28年ほど前にその住宅を解体。以降、月極駐車場として賃貸していた土地でしたが、所有者が老後の事を考え、土地を売却し、まとまった資金を得たいとのご相談を頂きました。
売買契約後に発見された地中埋設物
本物件は地下鉄駅まで徒歩5分という駅近で、平坦な南向きの立地条件であったことから、出来るだけ高く売りたいというお客様の希望が強く、好立地で競合物件が無かったことから当社でも高く売却できると判断し近隣の成約事例よりも1割程高い価格設定で販売を開始。結果、販売開始後すぐに購入申込が入り売買契約を締結することが出来ました。ただ、今回の契約内容として【引き渡し後60日以内に建築に著しく支障をきたす地中埋設物(杭・天然石・樹木を除く)が発見された場合のみ、売主が撤去等の費用を負担するものとする。】という文言があった為、契約中に買主様から質問があり、「解体したのが28年前とかなり昔なので、解体し忘れたものが無いか心配。すぐに建物を建てるわけでは無いので、土地の引き渡しまでに数カ所掘ってほしい」というご要望があり売主様にもご了承いただき対応することに。
そこで後日、土地を数カ所掘ったところ、地中1m程の深さからコンクリートの破片や解体されていない基礎が見つかり、すぐに解体業者に見積もりを取り基礎の撤去を依頼。ショベルカー等で基礎を解体撤去後、土を埋戻し綺麗な更地にして無事引き渡しを完了しました。
担当者からのコメント
営業担当 【札幌本店】 酒井 克也
今回のケース以外でも、40年程前の宅地造成時に市で埋設された下水管が見つかった事例などもございます。建物があり解体して更地にする場合は解体時に地中埋設物が発見できる可能性が高いのですが、一度も建物が建ったことが無い土地や、かなり昔に解体更地にした土地は注意が必要です。今回、売主様が保管していた書類から28年前に解体した業者が分かりましたが、既に廃業しており責任追及することが出来ませんでした。ただ、現在会社が存続していたとしても昔の事なので同じ結果になったかと思います。売却した後にトラブルに発展しない為にも、当社では物件の調査に加え売主様へのヒアリングを欠かさず行っております。それでも今回のように表面上では見えない部分に問題が生じるケースがあります。土地の売却においても、売主が買主に対し保障せざるを得ない場合がありますので、注意が必要です。